野球ユニフォームが汚れてしまったとき、どうしたらきれいになるのでしょうか?
必要以上に洗いすぎてしまうとユニフォームは傷む可能性があります。
また、洗濯のやり方を知らないと、泥汚れが残ってしまうことも。
一度泥汚れがついてしまったユニフォームを美しく長持ちさせるための秘訣をお教えします。
この記事を読むことで、野球ユニフォームについた頑固な汚れも効率よく落とすことができ、ユニフォームを長持ちさせるための方法も学べます。
どのような汚れがついているか、ユニフォームの素材は何か、そしてどのような洗剤を使い、どの程度の量で洗うべきなのかなど、洗濯には意外と知識が必要です。
それら全てを駆使してユニフォームを長持ちさせるノウハウを伝授します。
野球ユニフォームの泥落とし方とその洗濯方法

野球は、汗と泥にまみれて戦うスポーツ。
子供から大人まで、試合の熱が冷めやらぬうちにユニフォームを一目見て、「これを綺麗にするのは一体どうすれば…?」とため息が出ることもあるでしょう。
そんなユニフォームをキレイに保つための洗い方と、泥の落とし方をご紹介します。
ユニフォームの素材について
野球ユニフォームの素材は主にポリエステルが使用されます。
ポリエステルは軽く、乾きやすく、丈夫な素材として各メーカーが採用しています。
しかしその一方で、汚れが落ちにくく、色落ちしやすいというデメリットも。
特にケチャップや土、草の汚れは落ちにくく知られています。
そこでまずは汚れたユニフォームの扱い方についてお伝えしましょう。
汚れやすいポリエステルユニフォームなのですが、汚れが付いたその日のうちに洗うことで、汚れが落ちやすくなります。

一旦乾燥すると、汚れが繊維にこびりついてしまい、なかなか手強くなりますから、まずはお風呂やシャワーが終わったら、すぐに洗濯することを覚えておいてください。
ユニフォームにはどんな汚れがついている?
さて次に、汚れの種類などについて詳しく見ていきましょう。
野球ユニフォームには様々な汚れがつくものです。
ここで主な汚れとその対策法を見ていきましょう。
まず当然ながら泥汚れですね。
ユニフォームを一番汚してしまうのがこれ。
この汚れ、そのまま洗濯機に放り込むと、泥が繊維の間に詰まってしまいます。
そこでおすすめなのが、乾いた泥はブラシでとってしまいましょう。
ブラッシングすることで、繊維にこびりついた泥も取ることができます。
また、草汚れも厄介です。
これは洗濯機で洗う前にあらかじめ手洗いしておくと良いです。
具体的には、ユニフォームを40度くらいのぬるま湯に30分ほど浸けてから、汚れた部分をやさしくもみ洗いします。
それから洗濯石けんをつけたまま15分ほどおきます。

その後、しっかりすすぐことで、草汚れが落ちやすくなりますよ。
さらに気をつけたいのが油性ペンや絆創膏の跡など。
これらは市販のステインリムーバー(染み抜き剤)を使うと効果的。
ただしこれらの剤は、素材を傷める可能性もあるため、使用前には必ず試しに軽く使ってみてから、全体に使いましょう。
ユニフォームを長持ちさせるコツ
それでは次に、ユニフォームを長持ちさせるためのコツを見ていきます。
まず、ユニフォームのいつまでも新品のようにするためには、適切な乾燥方法が大切です。
気温や湿度によりますが、シワになりにくいように平らに広げ、風通しの良い場所に吊るしましょう。
日焼けで色褪せることを防ぐため、日陰に干すことがおすすめ。
またユニフォームのポリエステル繊維は熱に弱いため、アイロンは避けましょう。
シワを伸ばす際は蒸気アイロンを使用してください。

フロントのロゴなどデザイン部分は特にデリケートなので、強くこすらずにやさしく扱ってくださいね。
洗濯機で洗う際は、ユニフォームを裏返にする、洗濯ネットを使う、デリケート用の洗剤を使う、という工夫もおすすめです。
これらはユニフォームへのダメージを軽減できます。
野球ユニフォームの泥を落とす手順

野球を楽しむ子ども達の汚れたユニフォーム…泥汚れを見ると、親としては何とか綺麗にしてあげたくなりますよね。
泥を放置してしまうと固まってしまい、洗うのが大変になるだけでなく、生地が傷む原因にもなります。
まずは、泥をある程度洗い落としておくことが重要。
「水で濡らすと泥汚れが定着する」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、それは半分正解で半分不正解です。
泥は水分を含むと乾燥しやすくなり、生地に詰まることがあるため、完全に水を含ませると取りづらくなります。
そのため、少し湿らせた布を使い、乾燥した泥を軽くこすり落としていきましょう。

この時点では完全に落とす必要はなく、ある程度泥を落とすことで大丈夫。
事前準備で泥をある程度落としたら、次に泥汚れへの対策として「食酢」や「重曹」を使った方法を試します。
事前準備:食酢を使う方法
まずは食酢を使う方法から。
大さじ2杯の食酢を4リットルの水で薄め、ここに泥汚れのユニフォームを浸します。
20分ほど浸けた後、手でもみ洗いをしましょう。
こびりついた部分は歯ブラシなどで優しくこすります。
事前準備:重曹を使う方法
次に重曹を使う方法も有効です。漂白効果もあり、黄ばみも落とせます。
重曹大さじ3杯に対して5リットルの水でユニフォームを浸し、20分ほど置いてからもみ洗いしてください。
洗濯機で洗う
食酢や重曹で前処理をしたら、通常通り洗濯機で洗います。
野球ユニフォームは色移りが気になるので、「色移り防止シート」を加えると安心です。

洗濯機のコースも「スポーツウェア」や「強い水流」のコースに設定し、しっかり泥を洗い流しましょう。
乾燥については、合成繊維が多く使われているユニフォームは熱に弱いため、自然乾燥が適しています。

天気の良い日に風通しの良い場所で陰干しをしましょう。
直射日光は色褪せの原因になるためできるだけ避け、干す時は襟や袖を軽く引っ張ってシワを防止するようにしましょう。
実際に野球ユニフォームを洗濯する時の注意点

野球ユニフォームは、普段の洗濯物と比べて少々取扱いが難しい部類に入るでしょう。
地べたを這うようなシーンも多い野球。
そのためユニフォームには頑固な泥汚れがつきやすく、洗濯方法によっては形や色、繊維の強度を傷つけてしまうこともあるのです。
そこで今回は、プロスポーツライターが教える、野球ユニフォームを長持ちさせるための洗濯方法をお伝えします。
注意点1: 洗濯すべき時、洗濯すべきでない時
心地良い風が吹く晴れた日。
ランチを食べた後、子供が公園で野球をしに行くことになりました。
帰ってきた子供の野球ユニフォームは真っ黒。
そんな時、皆さんならどうしますか?
ついつい洗濯機に突っ込んでしまいがちですが、それは大きな間違いです。
通常の洗濯は、ユニフォームについた、泥や汚れを落とすよりも、むしろそれらを洗濯機内にひんぱんに巻き込んでしまい固定化させてしまう危険があるのです。
先ずはブラシなどで大きな汚れを落とし、水でざっと洗った後に洗濯機へ。
この処理を怠ると、汚れが布にこびりついてしまい、いざ洗濯機を回しても汚れが落ちないどころか、ますます汚れが定着してしまうでしょう。
しかし、ユニフォームは何度も洗うと色が褪せてしまうこともあります。

汚れが目立たなければ、無理に毎回洗わないことも大切なポイントです。
注意点2: 繊細な素材の取り扱い方法
静かにユニフォームを手に取り、素材感を確認しましょう。
キャッチボールをする時の動きやすさ、走り抜ける時の風を受け流すような柔らかさ。
そうした機能性を持つため、野球ユニフォームは特殊な素材で作られています。
そのため、適切な洗濯方法を知らなければ、手元でユニフォームの寿命を縮めてしまうかもしれません。
洗濯機で洗う際は、優しいモードを選択。
エコノミーモードやデリケートモードがベストです。
また、手洗いを選択する場合も力任せにこすらず、慎重に汚れを洗い流すようにしましょう。
適度な温度の水を使い、30分程度浸けた後、軽く押し洗いをすることで繊細な素材も傷つけることなく汚れを落とすことができます。
注意点3: 一度に洗う量
ユニフォーム、靴下、膝パッド。
どれも洗濯したいものばかりですが、そこに落とし穴があるのです。
洗濯機は一度に入れられる洗濯物の量が決まっています。
その量を超えて洗濯物を入れると、洗濯物同士が絡まり合ったり、洗剤の効果が十分に発揮されないなどの問題が起こります。
その結果、洗濯物が均一に洗われず、汚れが残ってしまうこともあります。

洗いたい物が多い場合でも、洗濯機の許容量を守り、できるだけ一度で洗濯する量を調整しましょう。
注意点4: 洗剤の選び方
キレイになるものなら何でもいいというわけではありません。
洗剤にも丁寧に選びましょう。
生地を傷つけないよう、中性洗剤を選択することがポイント。
また、泥汚れは特に落ちにくく、一般的な洗剤では不十分なこともあります。
その時は漂白剤を使用するのも一つの手段ですが、色物に漂白剤を使用すると色落ちの危険性があるため注意が必要です。
このような場合、色落ちしにくい「酸素系漂白剤」を利用することがおすすめ。
漂白力が強く、布に優しいため、色落ちしにくく、頑固な汚れも落とすことが可能なのです。
注意点5: 洗濯機の選択
ところで、皆さんのお家の洗濯機、フロント式ですか? それとも上から洗濯物を入れるタイプの上開き式ですか?
選択する洗濯機も、野球ユニフォームを長持ちさせるための重要なポイント。

ユニフォームは繊維が繊細で、洗濯機の中でゴツゴツと洗われると、生地が傷つきやすいのです。
そして生地が傷つくと、その部分から破れやすくなり、寿命が縮まります。
それを防ぐためには、フロント式の洗濯機を選ぶことがおすすめ。
フロント式の洗濯機は、ドラム型の容器が水と一緒に回転し、洗濯物を優しく揺らすように洗ってくれます。
そのため、耐久性の弱い野球ユニフォームにも優しく、長持ちさせることができるのです。
注意点6: 長持ちさせるためのアドバイス
野球ユニフォームを大切に、末永く使っていくための最後のヒントをお伝えします。
それは「乾燥の方法」です。
乾燥機を使用すると短時間でユニフォームを乾かすことができますが、高熱がかかることで生地が痛む可能性もあります。
それを防ぐため、やはり自然乾燥が一番の方法です。
ただし、直射日光下に長時間干すと色あせの原因となりますので、日陰でゆっくり乾かすことがおすすめ。
また、ユニフォームが湿ったまま時間が経つと、カビや臭いの原因になりますので、洗濯後は早めに干してください。

野球ユニフォームは薄手の素材が多いため、湿度や気温によっては意外と早く乾きますよ。
色鮮やかなユニフォーム、それはあなたの子供が試合で一生懸命頑張った証。
子供が野球を楽しみながら、自分も洗濯の楽しみを見つけてみてはいかがでしょうか。
まとめ
野球ユニフォームの手入れについて詳しく解説しました。
素材とその取り扱い、種類の異なる汚れへの対策、さらにはユニフォームを長持ちさせる秘訣まで。
具体的な泥落としの手順から洗濯法、乾燥法まで詳しく説明しました。
また、実際に洗濯する際の注意点も盛り込みました。
個々の汚れや素材に応じた洗濯タイミング、取り扱い、洗濯量、洗剤の選び方、適切な洗濯機の選択、そしてユニフォームを長く使用するためのアドバイスなど、洗濯一つをとっても多くの工夫が必要。
これらの知識を活かし、大切な野球ユニフォームを長く綺麗に保つための手助けになれば幸いです。