食卓での小さなアクシデント、醤油をこぼしてしまった時のシミ。
実はすぐに対応することが大切ですが、その理由をご存知でしょうか?
ほんの数分の違いが、取り除きにくいシミを作るかもしれません。
この記事では、醤油シミに早急に対処すべき理由や、間違った対応で事態を悪化させてしまうNG行動について、具体的に解説いたします。
また、日常生活で簡単に行える醤油シミの落とし方を、ご家庭で手軽に試せる方法から、より根強いシミに効果的なテクニックまで細かくご紹介。
シミがついた時に焦らずに済むよう、この記事が参考になれば幸いです。
醤油シミは落としにくい?
皆さんの家庭の食事シーンで欠かせない調味料、それが醤油ですね。
でもほんの少し手が滑ってしまって、お気に入りの洋服に醤油をこぼしてしまった…そんな経験はありませんか?
子供が醤油瓶を倒してしまったときなんて本当に焦りますよね…
ここでは、そんなケースに備えて、醤油シミの落とし方について詳しく解説します。
醤油シミにすぐ対応すべき理由
醤油シミ、そう言って簡単に考えて後回しにすると大変なことになりかねません。
なぜなら、醤油はタンパク質を含む食材であるため、一度シミになると手間がかかるだけでなく落とすことが難しくなるからです。
中には落ちずに残ってしまうことも…。
醤油シミが付着したまま時間が経つと、シミが色素沈着を引き起こし、より深い色合いのシミとなってしまいます。
また、シミが固着化すると、素材を傷める可能性もあります。いわば、醤油シミは”すぐに対処しなければならない敵”なのです。
だからこそ、醤油をこぼしたら慌てずに、シミを落とすための適切な手順を踏んでいきましょう。
対処が早ければ早いほど落としやすいので、気がついたらすぐに対処してくださいね。
醤油シミがついてしまったときのNG対応
醤油シミがついてしまったとき、焦ってシミを落とすために、すぐさま布などでゴシゴシ拭いたり、水道水でシミを洗い流そうとしてしまうかもしれませんが、それは避けてください。
こうした行動がシミを広げてしまったり、繊維に染み込んで落ちにくくなる原因となるためです。
また、熱湯をかけるのもNG。熱湯をかけると、シミが固まってしまい、落としにくくなってしまいます。
大切なのは、焦ることなく、丁寧に一つひとつの手順を踏むことです。
醤油染みは、早めに対処することが大切ですが、間違った対応をしてしまうと逆効果になってしまうこともありますので、正しい手順で対処しましょう。
自宅でできる醤油シミの落とし方
醤油シミは、意外と落としにくいシミのひとつです。特に、乾いた醤油シミや濃い醤油シミは、なかなか落ちずに困ってしまうことがあります。
しかし、自宅でできる簡単な方法で、醤油シミを落とすことができます。
水でシミを薄くする
まずは水でシミを薄くしましょう。醤油シミは水溶性のシミなので、水で洗うだけでも薄くすることはできます。
水で濡らし、しっかりと押さえることで、醤油の色素を効果的に薄めることができます。
このとき、洋服を傷めることなくシミを薄くするコツは、直接水をかけずに清潔な布やタオルを使ってシミを濡らすことです。
直接水をかけてしまうと、シミが広がる可能性があります。
そのため、水に濡らした布を使って優しく押さえつけることでシミを薄くします。
また前述した通り、お湯を使用するのはNG!
お湯はシミを落とす力があるとよく言われますが、実際のところはシミの種類によります。醤油シミにお湯を使うと、色素が固定されてしまい逆効果になるので注意が必要です。
食器用洗剤を用いる方法
水で落ち切らずまだ目立つシミが残ってしまっているなら、食器用洗剤でのシミ抜きにチャレンジしましょう。
食器用洗剤には油汚れを落とす力がありますが、それは醤油シミにも効果的だからです。
シミの部分に洗剤を少量つけ、指で円を描くように優しく擦ります。洗剤がしっかりと浸透するように、丁寧に擦りましょう。
それが終わったら、再び冷水で洗い流します。この時、洗剤が残らないように十分にすすぐことが大切です。
洋服へのダメージを最小限にするためにも、搾りすぎないように注意しましょう。
手軽に使える市販の洗剤
いろいろ試してみたけれど、まだシミが残る、という時には市販の洗剤を試してみましょう。
今では、シミ抜き専用の洗剤も豊富に揃っています。
そのなかでも、自宅でお手軽に使える商品は「スプレータイプの洗剤」です。シミに直接スプレーし、洗濯機で洗うだけという手軽さが魅力的です。
しかし、素材や色落ちに注意しながら使用しましょう。
頑固な醤油シミの落とし方
シミに気が付いてすぐに対処すれば、前述の方法で落とせる場合が多いと思います。
ただ、時間が経ってしまってなかなか落ちない場合もあるかと思います。
そんなときに試してみてほしい、2つの方法をお伝えします。
頑固な醤油シミの落とし方1:お酢を使う方法
それでは早速醤油シミの落とし方についてお伝えしましょう。
お酢は食品の色素を分解する働きがあり、醤油シミにとても効果的です。
まずはシミに付いた醤油を、ティッシュやキッチンペーパーなどで拭き取ります。
その後、水で2〜3倍に薄めたお酢をタオルにたっぷり含ませ、シミの部分をタオルでポンポンと叩いてお酢を染み込ませて30分ほど放置します。
この放置時間がポイントで、お酢がじっくりと染み込むまで待ちましょう。
最後に水でシミの部分を洗い流します。
完全には落ちていない場合は、もう一度上記の手順を繰り返します。
注意点としては、絹や羊毛などの繊細な生地には、お酢を使うと縮んでしまう可能性があるため、使用しないようにすることです。
生地の素材によって合う・合わないがあるので、その点に気を付けましょう。
頑固な醤油シミの落とし方2:漂白剤を使う方法
別の落とし方として漂白剤を使った方法もあります。
ただし、漂白剤を用いる際は服の材質を確認し、漂白可能なものであることが大切です。
また、色味を保ちたい場合は色落ちしない漂白剤を選ぶとよいでしょう。
オキシクリーンやワイドハイターEXなどがメジャーどころです。
まずは衣類に適量の漂白剤を直接垂らし、筆や歯ブラシで優しく塗り込むようにします。重要なのは、絞り出した漂白剤が衣類から落ちないように、何度も塗り重ねていくことです。
次に、15分から20分ほど放置し、その間に漂白剤が十分に浸透してくれるよう待ちます。
ここでも時間をたっぷりとった方が、より効果的にシミが落ちやすくなります。
その後、中性洗剤で洗って余分な漂白剤を落とします。
この時は手早く洗うことで漂白剤が残らず、素材を傷める心配もありません。最後に、天日干しをすることで、自然の力を利用してシミを徹底的に落としましょう。
クリーニング店への依頼も一つの手
自宅での対処が難しい場合や、高価な衣類である場合は、プロに任せるのも一つの解決策です。
特にひどいシミや広範囲に渡るシミの場合、自宅での対処は困難ですし、何度トライしても落ちない場合も少なくありません。
このような場合にはクリーニングに頼んだ方が失敗も少なく安心ですし、プロの職人が高度な技術でシミを徹底的に落としてくれるので、効果は抜群です。
無理に自宅で落とそうとせず、クリーニングもうまく活用してくださいね。
染み抜きにおすすめの宅配クリーニング3選
宅配クリーニングなら、忙しい方でも手間をかけることなくクリーニングを利用できます。
今回は、特に染み抜きに実績と評価が高い宅配クリーニングサービスを3つご紹介します。
それぞれ特長や料金、サービス内容を詳しく説明していきますので、お洋服を長持ちさせるためにぜひ参考にしていただければと思います。
キレイナ
まずは「キレイナ」です。
利便性の高さと確かなクリーニング技術で注目を浴びているこのサービス、その中でも染み抜きに関する評価が高いのが特徴の一つです。
キレイナはブランド物や、特殊素材のシミ抜きや補正に特化しており、ブランドや素材、デザインによって洗い方を見極めるオーダークリーニング方式です。
ブランド物だけではなく、ハンドメイド品やノーブランドのものにも対応可能で、実績も多数あります。
取り扱い範囲が広く、実績も多数あるのでとてもおすすめです!
衣類1点につき個別で料金が発生する料金形態で、衣類の種類によって料金が定められています。
そこに特殊な染み抜きや色補正などのオプションが発生した場合は料金がプラスされます。
シミ処理は1,000円~の追加料金が発生します。
クリーニング前に見積りを出してもらえるので、しっかりと料金を確認したうえでお願いしましょう。
クリコム
2つ目にご紹介するのはクリーニング通販のパイオニア、「クリコム」です。
クリコムではシミ抜きの範囲や場所によって4つのコースが設定されています。
これら4つのコースの料金は、基本となるクリーニング料金にプラスする形となっています。
一般的なクリーニング店と比べて費用が高くなるかもしれないですが、決して手間を惜しまない「染み抜き師」が、一つ一つのシミに対して、最善の方法を追求しながら丁寧に作業を行ってくれます。
テレビでもその技術が取り上げられたことがあり、「染み抜き師」の仕事ぶりや結果が評価されていますよ。
また、公式のホームページには、これまでの染み抜きの実例が豊富に公開されており、それを見ればその高い除去率、約98%を誇る実績の信憑性を確認できるでしょう。
染み抜き化学研究所
そして最後にご紹介するのが、「染み抜き化学研究所」です。
その名の通り、このお店は染み抜きに特化した実力派で、特に困難とされる「特殊なシミ」や、他の染み抜き店で手を引かれたシミも扱うことが可能という専門家集団なのです。
その一番の魅力は何と言っても、「成功報酬型」の業態。
シミが完全に消えない場合には料金が発生しないという顧客本位の姿勢が評価され、札幌市に彼らの拠点はありますが、全国から依頼が絶えないという人気店なのです。
一つひとつのシミに対して丁寧に取り組み、特別な化学薬品を使用して最善の結果を引き出すために、経験豊富なスタッフが腕をふるっています。
シミというのはその出来方、付着した素材、長期間放置されていたかなど条件により、その取り扱いが難しくなるケースが多いのですが、彼らはそういったシミにこそ挑戦する意欲を見せています。
事前連絡は不要でいきなり送ってもOK。店舗まで足を運ぶことが難しい、遠方に住んでいるという方でも気軽に依頼できるのも魅力の一つです。
事前連絡なしで送ってもしっかり見積りしてくれるので安心です♪
自分で何度も試しながらも取れなかった汚れ、もう諦めかけていたアイテムも、彼らに依頼すれば新たな命を吹き込むことが可能かもしれません。
まとめ
醤油シミは落とすのが難しい汚れの一つです。
しかし、知っていれば恐れるに足らず。
シミがつくや否や、直ちに水で薄めることは基本中の基本。衣料用洗剤や台所洗剤を使い、丁寧に扱えば、新鮮なシミならば大抵はきれいに。
さらに手強い古いシミには、お酢の力を借りたり、最後の切り札として漂白剤を駆使するという手もあります。
どうしても自力で落ちない時は、プロの技を頼ることも忘れずに。
醤油の憂鬱に負けず、クリーンな生活をこの知識で守り抜いてください。