「ボールペンのインクが思わぬところに飛んでしまった」
「洋服のお気に入りのところにインクが付いてしまった」
そんな経験はありませんか?
ご自宅で出来る染み抜き方法から、プロに依頼する際のポイントまで詳しく解説いたします。
また、シミ抜きにおすすめの宅配クリーニングもご紹介します。
どのクリーニングサービスが自分に適しているのか、価格や提供される内容によって選び方が変わることでしょう。
そして、重要なのはその費用。自分で対応が可能な場合や、どうしてもプロに依頼しなければならない場合のそれぞれを抑えて、ベストな選択をしていただけるようになります。
この記事を読むことで、あなたの染み抜きとクリーニングに対する知識が一気に広がるはずです。
ボールペンの染みは落としにくい
気に入っていたブラウスやジャケット、あるいは大切な書類にボールペンでインクをつけてしまったとき、あなたはどのような対処法をとりますか?
それはさぞや頭を抱える思いでしょう。しかし、泣いている暇はありません!
適切な対応をすれば、また愛用していた品物を使えるかもしれません。
ボールペン染みとその特徴
ボールペンのインクは、水性と油性の二つの種類があります。
元々は油性インクがよく使われていましたが、現代では筆記具としての使いやすさから水性インクが多くなっています。
しかし、どちらのインクも一度衣類や布に染み込んでしまうとなかなか落としにくいのです。
特に油性のインク染みは水洗いでは落とすことが難しく、さらに時間が経つとインクが固まってしまい、より抜きにくくなってしまいます。
このように、ボールペンのインク染みには「落ちにくさ」という共通の特徴があります。
ただし、それぞれのインクに合った洗浄方法を覚えておけば、少しでも綺麗に落とすことができます。
染みが付いた時は慌てず、早めに対処することが大切です。
また、ボールペンを使用する際にはインクが飛び散らないよう細心の注意を払いましょう。
ボールペン染みがつかないように対策しよう
ボールペンの染みがついてしまうとどうしても落としにくいため、そもそもボールペンの染みが付かないよう事前に対策しておくことをおすすめします。
例えば、ボールペンを使い終わったら必ずキャップをする、ボールペンをポケットに入れずにバッグに入れるなど。
ポケットに入れる必要がある場合は購入する時点で、ノック式のボールペンではなくキャップタイプを選ぶのも良いですね。
何事も「予防」が大事!です。
また、万が一染みがついてしまってしまったら時間を置かず、できるだけ早く対処することも大切です。
早く対策すればするだけ、自宅でキレイに落とせる可能性は高くなります。
これらの取り組みを心がけてにすることで、クリーニングにかかる費用は抑えることができます。
ボールペンの染み抜きの方法と値段
ただ、どんなに気を付けていても予期せぬことは起きるもの…
ボールペンのインクが思わぬところに飛んでしまった、洋服のお気に入りのところにインクが付いてしまった、そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
そのような時に知っておくと便利な、ボールペンの染み抜き方法とそれにかかるクリーニングにかかる値段について解説します。
染み抜きをする前に洗濯表示をチェック
染み抜きをする前には必ず洗濯表示をチェックし、家庭で洗えるものかを確認しましょう。
これを怠ると、逆にダメージを与えてしまうことがありますから注意が必要です。
確認すべき洗濯表示は「たらいマーク」です。このマークの中にあるバツマークがなければ、その洋服は水で洗っても大丈夫というサインです。
家庭での洗濯は不可 | |
手洗い※可能 ※洗濯液の上限温度は40℃ | |
家庭洗濯(洗濯機洗い)が可能 | |
弱い操作の家庭洗濯(洗濯機洗い)が可能 | |
非常に弱い操作の家庭洗濯(洗濯機洗い)が可能 |
洗濯機で洗えるものなら洗濯機で、手洗い可能のマークなら洗濯機ではなく手洗いで早めに洗いましょう。
インクが染み込んでしまう前に洗うことで、染みが広がるのを防ぐことができます。
もし、たらいに「✕」がついていたりデリケートな素材の場合、無理に自分で洗わずにプロに任せるようにしましょう。
自宅でできる染み抜き方法
自宅で自分でボールペンの染み抜きを行う場合、とっても手軽です。
特別なアイテムもあまり必要ありません。
染み抜きに使用するアルコール消毒液や専用洗剤の価格はいずれも数百円なので、あとは自分の手間と時間をかけるだけです。
ボールペンのインクは素早く適切な染み抜きをしないと落ちにくいため、気がついたらすぐに対処していきましょう。
とはいえ、一番大切なのは焦らず冷静に対応すること。
時間が経つとそのインク染みは取りづらくなるのは確かですが、焦って適当な手段を試すと、逆に染みが広がることもありますからね。
そうならないためにも、まずは落ち着いて、手順を確認してみましょう。
ボールペンのインク種類によって取り方が変わるので、水性インクと油性インクそれぞれの対処法をご紹介します。
水性ボールペン
水性のインクがついた場合は、まず汚れた箇所をたっぷりの水で湿らせます。
その後、石けんを使用して手で優しく叩くように洗います。落ちにくい場合は歯ブラシで優しくこすり洗いをすると落ちやすいです。
インクが落ちたら、通常通り洗濯機で丸洗いします。
水性インクは比較的簡単に落ちるので、家庭でのお手入れも簡単です。
油性ボールペン
一方で、油性ボールペンのインク汚れには少し工夫が必要です。
水だけでは落ちない油性インクは、アルコ―ルや溶剤などの特殊な方法を用います。
消毒用エタノールを使う
消毒用エタノールを活用する場合、まず汚れの下に別のタオルを置くことで他への染み抜き剤の滲みを防ぎます。
綿棒にエタノールを含ませ、タッピングするように汚れを優しく叩いて落としましょう。
清いタオルに変えながら作業を数回繰り返し、その後は通常の洗濯できれいな状態に戻ります。
除光液を使う
また、マニキュアの除光液を使うテクニックもあります。
布に広がる前に除光液を含ませた綿棒で叩いて汚れを落とし、複数回にわたりタオルを入れ替えながら清潔な状態を保ちます。
終了したら、洗濯機で洗い流せば、汚れはすっきりと落ちることでしょう。
酸素系漂白剤を使う
さらに、酸素系漂白剤を使う方法も有効です。
この場合、対象となる布地に直接酸素系漂白剤をまぶし、その上に別のタオルを置いて反応時間を与えます。
15分程度待つことで漂白剤がインクに反応し、その後洗濯機での洗浄でかなりの汚れが落ちるでしょう。
インクの種類に適した方法で丁寧に汚れを扱うことで、たいていのボールペンの染みはきれいに消すことができますよ。
プロによる染み抜きの場合
さて、自分では取れない頑固な染み、デリケートな素材、高価な服などはプロに任せるのが無難です。
プロのクリーニング屋では専用の溶剤や技術を使って染み抜きを行ってくれるので、大抵のボールペンの染み抜きは可能。
ただし、全ての汚れが落とせる訳ではありません。
時間が経過してしまったものや、素材によっては完全には落とせないことも。
だからと言って諦めるのではなく、プロの手に任せる価値は十分にあります。
染み抜きの値段は染みの大きさや種類などによりますが、一般的には2,000円から5,000円程度が相場ですが、高いと10,000円以上する場合もあります。
ただ、あくまで目安で状態や店舗によって値段は大きく変わるので、事前に問い合わせてみると良いでしょう。
また、仕上がりや対応、技術力など総合的に見て、信頼できるお店を利用することが大切です。
染み抜きにおすすめの宅配クリーニング3選
宅配クリーニングなら、忙しい方でも手間をかけることなくクリーニングを利用できます。
今回は、特に染み抜きに実績と評価が高い宅配クリーニングサービスを3つご紹介します。
それぞれ特長や料金、サービス内容を詳しく説明していきますので、お洋服を長持ちさせるためにぜひ参考にしていただければと思います。
キレイナ
まずは「キレイナ」です。
利便性の高さと確かなクリーニング技術で注目を浴びているこのサービス、その中でも染み抜きに関する評価が高いのが特徴の一つです。
キレイナはブランド物や、特殊素材のシミ抜きや補正に特化しており、ブランドや素材、デザインによって洗い方を見極めるオーダークリーニング方式です。
ブランド物だけではなく、ハンドメイド品やノーブランドのものにも対応可能で、実績も多数あります。
取り扱い範囲が広く、実績も多数あるのでとてもおすすめです!
衣類1点につき個別で料金が発生する料金形態で、衣類の種類によって料金が定められています。
そこに特殊な染み抜きや色補正などのオプションが発生した場合は料金がプラスされます。
インクやペンキ、血液といった特殊シミは2,200円~の追加料金が発生します。
クリーニング前に見積りを出してもらえるので、しっかりと料金を確認したうえでお願いしましょう。
クリコム
2つ目にご紹介するのはクリーニング通販のパイオニア、「クリコム」です。
クリコムではシミ抜きの範囲や場所によって4つのコースが設定されています。
これら4つのコースの料金は、基本となるクリーニング料金にプラスする形となっています。
一般的なクリーニング店と比べて費用が高くなるかもしれないですが、決して手間を惜しまない「染み抜き師」が、一つ一つのシミに対して、最善の方法を追求しながら丁寧に作業を行ってくれます。
テレビでもその技術が取り上げられたことがあり、「染み抜き師」の仕事ぶりや結果が評価されていますよ。
また、公式のホームページには、これまでの染み抜きの実例が豊富に公開されており、それを見ればその高い除去率、約98%を誇る実績の信憑性を確認できるでしょう。
落ちにくいとされるインクやワインなどもキレイに落ちているので、安心してお任せできそうです。
染み抜き化学研究所
そして最後にご紹介するのが、「染み抜き化学研究所」です。
その名の通り、このお店は染み抜きに特化した実力派で、特に困難とされる「特殊なシミ」や、他の染み抜き店で手を引かれたシミも扱うことが可能という専門家集団なのです。
その一番の魅力は何と言っても、「成功報酬型」の業態。
シミが完全に消えない場合には料金が発生しないという顧客本位の姿勢が評価され、札幌市に彼らの拠点はありますが、全国から依頼が絶えないという人気店なのです。
一つひとつのシミに対して丁寧に取り組み、特別な化学薬品を使用して最善の結果を引き出すために、経験豊富なスタッフが腕をふるっています。
シミというのはその出来方、付着した素材、長期間放置されていたかなど条件により、その取り扱いが難しくなるケースが多いのですが、彼らはそういったシミにこそ挑戦する意欲を見せています。
事前連絡は不要でいきなり送ってもOK。店舗まで足を運ぶことが難しい、遠方に住んでいるという方でも気軽に依頼できるのも魅力の一つです。
事前連絡なしで送ってもしっかり見積りしてくれるので安心です♪
自分で何度も試しながらも取れなかった汚れ、もう諦めかけていたアイテムも、彼らに依頼すれば新たな命を吹き込むことが可能かもしれません。
まとめ
この記事では、ボールペンの染み抜きとクリーニングの値段について詳しく解説しました。
身近なボールペンですが、衣類にインクが付着すると正しい方法で洗濯しないと中々落ちません。
今回ご紹介した方法なら自宅でも簡単に染みを落とすことができますので、もしインクが付いてしまったらチャレンジしてみてください。
ボールペンの染みに悩むことなく、気持ちよくお洋服を楽しんでいただけるはずです。