日頃からビジネスシーンで欠かせないワイシャツ。
その清潔感を保つためには、クリーニングが欠かせませんね。
特にたたみ仕上げは、その便利さで多くのビジネスパーソンに選ばれていますが、その魅力について深く知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。
この記事では、たたみ仕上げがもたらすメリットや、意外に知られていないデメリットを紐解きます。
また、料金相場や選び方のポイントも分かりやすく解説。自分のワイシャツをより長く、より美しく保つためのノウハウをお伝えするため、保管方法にも触れていきます。
さらに、自宅でできるプロ仕様のたたみ方もご紹介。
日々の忙しさの中で、ワイシャツをうまく扱いたいあなたへ。この記事が、より良いワイシャツライフを送るための一助となれば幸いです。
それでは、ワイシャツを格上げするたたみ仕上げの世界へ、ご一緒に踏み込んでみましょう。
ワイシャツクリーニングのたたみ仕上げとは?
ワイシャツをクリーニングで洗ってもらったことはありますか?
その際、みなさんはハンガー掛けのままの「ハンガー仕上げ」を選ばれることが多いのではないでしょうか。
しかし、クリーニング店によっては「たたみ仕上げ」という選択肢もあります。
一見すると「たたみ仕上げ」はただ単にたたまれているだけと思われがちですが、その実態はとても奥深いのです。
ワイシャツクリーニングのたたみ仕上げのメリット
ワイシャツのたたみ仕上げに対するメリットは多数あります。その中でも特に注目すべき点を解説します。
まず第一に、収納スペースが圧倒的に省けること。
ハンガー掛けしたままのワイシャツはそれなりのスペースをとるもの。
ところがたたみ仕上げのワイシャツはコンパクトになるので、収納場所を探す手間が減ります。
特に、収納スペースに困っている人や一人暮らしの方には強い味方となります。
次に、持ち運びが便利であること。
出張や旅行の際に、スーツケースに大量のワイシャツを持っていくことはよくあることです。
ハンガー掛けのままではスーツケースに入らないし、自分でたたむとシワになることが心配…そんな時には、たたみ仕上げのワイシャツが大活躍します。
プロの技術により丁寧にたたまれているので、自分でたたむよりも断然シワになりにくいのです。
それから、傷みが遅くなるというメリットもあります。
ハンガー掛けしていると、ハンガーに掛ける部分が伸びることがあります。
それに比べて、たたみ仕上げでは均一に力がかかり、傷みが出にくいのが魅力です。
ワイシャツクリーニングのたたみ仕上げのデメリット
しかし、即座にたたみ仕上げに切り替えるべきかといえば、必ずしもそうとは限りません。何事もメリットだけでなくデメリットも存在します。
その点をあらかじめ理解しておくことで、より適切な選択ができます。
一つ目のデメリットとして、使用する前にハンガーにかける手間が発生します。
たたみ仕上げは収納や携行に便利ですが、着用する前にはハンガーにかけてシワを伸ばす必要があるため、その分手間が増えます。
だから、「毎朝忙しい」「朝は一分一秒でも早く家を出たい」という方には、あまり向いていないかもしれません。
二つ目のデメリットは、たたむ部分によってはシワができやすいことです。
プロフェッショナルによる丁寧なたたみ方でも、突き出しボタンなどの部分が折り込まれる可能性があります。
そのため、この点を防ぐためにも、すぐに着る予定があるワイシャツはハンガー掛けにしておいた方が良いでしょう。
私は衣替えのタイミングの時だけたたみ仕上げでお願いしています!
ワイシャツクリーニングのたたみ仕上げの料金相場
職場できちんとした格好を保つために、また大切な場面で清潔感を持続するためにも、ワイシャツのクリーニングは欠かせませんよね。
それでは、わたしたちが普段利用するクリーニング店で、ワイシャツのたたみ仕上げはいったいどれくらいの料金がかかるでしょう。
一般的によくあるクリーニング店のワイシャツクリーニング料金の相場を調べてみました。
主要なチェーン店では、一般的にワイシャツのたたみ仕上げの料金は、ハンガー仕上げよりも50円〜100円程高い料金となっていることが多いです。
ハンガー仕上げ | たたみ仕上げ | |
白洋舎 | 400円 | 400円 |
ポニークリーニング | 220円~ | 270円~ |
うさちゃんクリーニング | 230円~ | 285円~ |
ワイシャツクリーニングのたたみ仕上げへの注意点
ワイシャツの素材別の注意点
ワイシャツは見た目からは想像がつきにくいかもしれませんが、素材によって洗い方やクリーニング方法が異なります。
一般的には、綿、ポリエステル、シルクなどが使われます。
綿のワイシャツは吸水性が高く、汗をかいた時にもすぐに乾きます。また、肌触りがよく、着心地も抜群です。
ただし、洗濯やアイロンがけをする際に縮みやすい性質があります。
クリーニング店に頼む時も、縮みを防ぐために専用の方法で洗濯してもらうことが必要で、その点は特に注意が必要です。
次に、ポリエステルのワイシャツ。
こちらは綿に比べて吸水性は低いですが、その分、速乾性に優れています。
シワにもなりにくく、お手入れは比較的楽な方です。
ただし、熱に弱いのが特徴なので、クリーニング店では低温で洗濯してもらうことが一般的です。
シルクのワイシャツは高級感があり、落ち着いた光沢が特徴的です。
そのため、ビジネスシーンや大切な場面でよく選ばれます。この素材はデリケートで、自宅での洗濯には不向きな特性を持っています。
それゆえ、クリーニングに出す際には、シルク専用の洗剤と方法を利用してくれる専門店を利用することをおすすめします。
クリーニング店選びのポイント5つ
クリーニング店の選び方も、ワイシャツを長持ちさせるために重要なポイントの一つです。
ここでは選ぶ上での5つのポイントをご紹介しましょう。
一つ目は「質」です。
これは直感的なものもありますが、店の清潔感やスタッフの対応、仕上がりのクオリティなどを見て判断しましょう。
また、店先にある料金表を見て、その価格帯が適正なものかどうかもチェックが必要です。
二つ目は「店の評判」です。
地元の声や、口コミサイト、SNSなどで情報を収集するといいですね。
あくまで参考の一つではありますが、評判が良ければ安心してお願いできます。
三つ目は「取り扱い素材」です。
綿、ポリエステル、シルクなど、ワイシャツの素材はさまざま。
その素材に応じて適切な洗い方やアイロンかけの方法を理解しているか、店舗に問い合わせてみましょう。
四つ目は「返却方法」です。
ハンガー掛けで返ってくるもの、たたみ仕上げで返ってくるものなど店によって異なるので、自分のライフスタイルに合った方法を選びましょう。
五つ目は「営業時間」です。
仕事帰りに依頼したい、土日でしか時間が取れない、など自分の生活スタイルに合わせて利便性の高い店を選びましょう。
長持ちさせるための保管方法
ワイシャツを長持ちさせるためには、クリーニング後の保管方法も大切なポイントです。
まず、保管する際は日光が当たらない場所に保管するようにしましょう。
ワイシャツは、日光に当たると紫外線の影響で変色や退色する可能性があります。
また、日光に含まれる熱で、ワイシャツが縮んでしまうこともあるので注意が必要です。
保管場所は、日光が当たらない、風通しの良い場所を選びましょう。
次に、湿度・温度を適度に保つことです。
ワイシャツは、湿度や温度が高いとカビや虫食いの原因になります。
保管場所の湿度は、60%以下、温度は20℃以下を目安にしましょう。また、除湿剤や防虫剤を併用すると、さらに効果的です。
具体的な保管方法としては、ハンガーに吊るす場合と、たたんで保管する場合の2つが挙げられます。
ハンガーに吊るして保管する場合
ワイシャツは、ハンガーに吊るして保管するのが最もおすすめです。
ハンガーは、肩幅に合った厚みのあるものを選びましょう。
また、ボタンを留めて保管すると、型崩れを防ぐことができます。
たたんで保管する場合
ハンガーに吊るすスペースがない場合は、たたんで保管することもできます。
たたむ際は、たたみシワがつかないように注意しましょう。
また、収納する前に、防虫剤をかけておいてください。
私は長期間保管する場合はたたんで保管する派です。ただ、しわになりやすいので吊るすスペースがあればハンガーにかけることをおすすめします!
自宅でもできるたたみ方の紹介
クリーニング店のプロフェッショナルな仕上げ方はなんとも美しいですよね。
必ずしも同じレベルを目指す必要ありませんが、シンプルで綺麗にたたむ基本の方法を覚えておくと、自宅での洗濯後の整理整頓が楽しくなるかもしれません。
まずは、ワイシャツを広げて全てのボタンを留めておきましょう。
続いて、裏返して袖を折り込みます。このとき、襟元と袖口がピンと伸びるように注意しましょう。
次に、シャツを三等分にするように織り込んでいきます。
最後に、裾を少し折り、さらにシャツを半分にするように折ります。
下記の動画が撮ってもわかりやすかったので、文章だとわかりにくい場合は参考にするとよいでしょう。
クリーニング店同様に三つ折りにすることで、収納場所を選ばずに済みますし、シワもつきにくくなります。
以上が、自宅でも実践できる基本的なワイシャツのたたみ方です。
初めての方は、少し時間がかかるかもしれませんが、コツをつかめばサッとたたむことができるようになりますよ。
まとめ
この記事では、ワイシャツクリーニングのたたみ仕上げの魅力と注意点、料金相場について詳しく解説しました。
たたみ仕上げはワイシャツをキレイに保つだけでなく、収納スペースも節約できるメリットがあり、ビジネスパーソンには特におすすめのサービスです。
一方で、素材や色によっては料金がアップすることもあるため、その点を理解して利用することが大切です。
さらに、クリーニング店を選ぶ際は、料金だけでなくサービスのクオリティもチェックすることをおすすめします。
ワイシャツの素材によっては特別なケアが必要な場合もあるため、それぞれに適したクリーニング方法を選ぶことで、ワイシャツはより長持ちするでしょう。
最後に、自宅でも簡単にできるたたみ方を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。