あなたの大切な革手袋は、適切なお手入れをしていますか?
革手袋は、皮脂や汗、ホコリなどが付着しやすいため、カビが発生しやすいアイテムです。しかし、正しいケアをすればこの問題を解決することができます。
手にした瞬間のなめらかな手触り、美しい風合いを壊すことなく革の手袋を長く使い続けるためには、定期的なお手入れが必須です。
この記事では、自宅でできる効果的な革手袋の洗い方や手入れ方法をご紹介します。
さらに、良い状態に保つためのクリームの使い方や、カビとの対策、保管方法についても詳しく解説していきます。
手触りが硬くなってきた、少し臭う、色が変わってきた…そんな時こそこの記事をチェックしてみてください。
革手袋への正しいケア方法を身につけることで手袋を長くキレイなままに保てますし、何よりあなたの大切な手袋が長持ちします。
革手袋を手入れ!自宅で洗濯できる?
外出時におしゃれに活用したい革手袋。しかし、使い込めば使い込むほど手袋の内外が汚れてきますよね。
そこでここでは、自宅で簡単にできる革手袋の手入れ法や自宅での洗い方を詳しく解説します。
革手袋の手入れは必要?汚れの原因とは
“手入れなんて必要ない、そのまま使っていればいい”と思っていませんか?
でも実は、革手袋には手入れが必要なんです。それは革が生物由来の素材だから。
生物由来の素材は湿度や汚れなどの影響を強く受けるため、手入れを怠ると劣化が進んだり、見た目が悪くなることもあるんです。
革製品が汚れる原因は主に2つあります。
一つ目は手汗や皮脂、化粧品などが付着すること。先ほども触れましたが、革は生物由来の素材なので強い酸性やアルカリ性に弱いため、皮脂や手汗に含まれるアミノ酸や塩類が手袋を劣化させてしまいます。
特に化粧品などは油分が多いため、それが革に付着しやすくなります。
それから、もう一つは外部からの汚れ。雨や雪による水濡れや、ちりやほこりの付着が、革を劣化させる原因となるのです。
したがって、革手袋が長持ちするためには、定期的な手入れが必要です。
汚れを放置したままだと手袋が硬くなったり黒ずんだりするだけでなく、臭いの原因にもなります。
そうなれば、お気に入りの手袋も使いたくなくなってしまうかもしれませんね。
そうならないためにも、手入れは欠かせません。
自宅で革手袋を洗う時の注意点
革手袋を洗う際、注意したいポイントがいくつかあります。
洗う前に、注意ポイントについて確認しておきましょう。
水洗いできるか洗濯表示を確認
革手袋の種類によっては、水洗いができないものもあります。
バケツに✕のついた「水洗い不可」のマークがある場合は自宅での洗濯ができませんので、事前に洗濯表示を確認しておきましょう。
水洗いできない革手袋は、乾いた布やブラシで汚れを落とす程度に留めましょう。
頻繁な洗濯はNG
いくら手入れが大切とは言え、頻繁に洗うと手袋自体が痛んでしまう可能性もあります。
やりすぎると艶がなくなったり、色落ちすることもあるので注意が必要です。
手洗いは1~2ヶ月に1回程度とし、それ以外の時は日々のお手入れで汚れを防ぐ対策をすること大切です。
洗う時は手洗いで
革手袋はデリケートなため洗濯機で洗うと革が傷んだり、型崩れしたりする恐れがあります。
洗濯ネットに入れても洗濯機の回転で革が傷む可能性があるため、手洗いすることをおすすめします。
手袋だけを洗うなら手洗いでもそんなに大変ではないので、手洗いしましょう♪
自宅で革手袋を洗う方法
では、自宅で革手袋を洗う方法について紹介していきます。意外と簡単にできますよ!
まずは、革特有の油分を守るために、専用の洗剤が必要です。
一般的な洗剤では革が硬化したり色が変わる可能性があるので、革製品専用の洗剤を用意することをおすすめします。
革専用洗剤がない場合は中性洗剤でも代用可能です。ただ、アルカリ性洗剤や酸性洗剤は、革を傷める可能性があるため注意してください。
洗剤を用意したら洗剤を水に溶かし、溶液の中に手袋を浸けて軽く揉み洗いしましょう。
揉み洗いが終わったら、きれいな水で何度もすすぎ、洗剤をしっかり落とします。
洗い終わったら風通しの良いところで陰干しします。
直射日光が当たる場所に干したり、布に包んでの放置やドライヤー、エアコンの風などを当てることは革を劣化させる可能性があるため避けてください。
乾燥する際には手袋の形を整えてから干すと、型崩れを防ぐことができますよ。
内側の汚れまできれいに落とす
手袋の内側は皮脂や手汗がこびりつくことが多いため、外側以上に気をつけて洗いたいところ。
洗う際には、内側にも十分な洗剤が行き渡るように心掛けます。
臭いが気になったり汚れがひどい場合は手袋を裏返して洗うとキレイに汚れを落とすことができます。
ただ、裏返すことで革がダメージを受けてしまい、ひび割れがおこる可能性もあるので、裏返すときは丁寧に行いましょう。
革手袋の日々のお手入れ方法
水洗いできれば汚れもすっきり落とせていいのですが、使うたびに洗ってしまうと革が傷んでしまうので、毎回の洗濯はできません。
また、そもそも「水洗い不可」マークがついている場合は洗うことができないので、日々のお手入れを念入りに行う必要があります。
ここでは、革手袋の日々のお手入れ方法について解説していきます。
手袋の内側のお手入れ
一般的に考えて、革製品のお手入れと言えば表面のメンテナンスが主でしょう。
しかし、忘れてはならないのが内側の手入れです。
特に手袋の場合、手汗で湿ったまま放置してしまうと内側からカビが発生しやすいのです。
そのため、手袋を脱いだらまずは手のひらを上にして自然に風で乾燥させましょう。それが難しい場合は新聞紙やティッシュなどを詰めて湿気を吸収させてもOKです。
また、内側のクリーニングには中性洗剤を用いて優しく洗う方法があります。
お手入れの方法は以下の通りです。
- 中性洗剤を水で薄めて、洗剤液を作ります。
- スポンジに洗剤液をつけて、革手袋の表面を軽くこすります。
- 布で洗剤を拭き取り、水で洗い流します。
- 風通しの良いところで陰干しします。
スポンジは、傷をつけないよう柔らかいスポンジを使用してくださいね。
手入れの時には、無理に力を入れてこすらないこと、時間をかけて丁寧に行うことが革の品質を保つ秘訣です。
また、部分的な汚れには革製品用の消しゴムが効果的です。
革専用消しゴムがない場合は、普通の消しゴムを使ってこするだけでもある程度の汚れは落とせます。
革用のクリームで劣化を防止
革手袋は適度な水分と油分を保つことが大切です。
そのためにも、定期的に革製品用の保湿クリームで手入れすることを心掛けましょう。
保湿クリームは手袋の色が明るい場合は同色、暗い色合いの場合は無色のクリームを選びます。
用意したクリームを指の腹で薄く伸ばし全体に行き渡るように丁寧になじませることで、革が持つ自然な艶や風合いを保てるのです。
クリームを塗った後は、しっかりと乾燥させます。
直射日光や湿度が高い場所は劣化の原因となりますので、室内で風通しのよい場所で乾かしましょう。
カビが生えてしまったときは早めに対処
革製品は湿気に弱く、特に初夏から夏にかけては湿度が高くなるためカビが生えやすくなります。
そのためカビが発生した場合は、放置せず早急な対応が求められます。
カビが生えた場合、まずは布やブラシを使って優しくカビを取り除きます。
さらなる対応としてカビ取りスプレーを用いるのも効果的です。その場合、スプレーを吹き付けた後は布で優しく拭き取ることで、カビ 以外の部分が濡れてしまうのを防げます。
ただし、カビ取りスプレーには漂白効果のあるものもあるため、使用する際は手袋の色落ちに注意が必要です。
カビ取りが終わったら、革用クリームでのケアも忘れずに。
革手袋は湿気に気をつけて保管
革手袋の保管方法も大切なポイントです。特に湿度の高い日本の夏は要注意。
湿気を常に吸収し続ける革製品は、長期間湿度の高い場所に保管しているとカビや腐敗の原因となります。
だからこそ、保管場所には十分注意が必要となります。
理想的な保管方法は冷暗所で風通しを保つことです。クローゼットやタンスの中よりも、湿度の低い部屋の隅や風通しの良い場所での保管が理想的です。
また、長期間使わない場合は通気性の良い布袋に入れて保管しましょう。
革手袋におすすめの宅配クリーニング2選
ここまで自宅で洗える方法を解説してきました。
革手袋は自宅でも洗えますが、水洗い不可のものや汚れがひどい場合はクリーニングに出した方がいい場合もあります。
ここでは革手袋におすすめの宅配クリーニングを2つご紹介します。
リネット
まずは「リネット」です。
リネットは、自宅から全ての手続きを済ませることができる、便利な宅配クリーニングサービスです。
専用アプリを使って簡単に注文できるだけでなく、サービスエリアも北海道から沖縄まで広範囲に対応しています。
リネットの魅力は、手頃な価格設定で、たった1枚からでも利用することができる点です。
依頼数が少ない方でも気軽に利用できるので、とても便利です。
メディアにも多数取り上げられている、人気の宅配クリーニングですよ。
リネットは革製品のクリーニングも取り扱っており、手袋の料金は3,300円~となっています。
リフレザー
次にご紹介するのはリフレザーです。
リフレザーは革製品の専門クリーニング店で、革ジャンや革パンツ、革コート、革スカート、革ブーツなど、あらゆる革製品を洗うことができます。
革専用特殊ソープと特殊コンディショナーを使用しており、ドライクリーニングに加え水洗いも対応可能です。
革質や製品の状態を職人さんが見極めて、最適なクリーニング方法を選択してくれますよ。
グローブの料金は4,950円~となっており、+550円で撥水加工も追加できます。
まとめ
革手袋の手入れはその品質と寿命に直結します。
手入れというのは、大切なものへの感謝を形にするような作業。
もちろん手間はかかりますが、その分愛着も深まるものです。
革手袋とのより良い関係を築くためにも、ぜひ今回ご紹介した手入れ方法を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。